2007年08月22日

映画『不都合な真実』の議論が過熱している

いやぁ今年の夏も暑いですね。

毎年こんなに暑くて死者まで出して、地球の温暖化が進んでいる事を実際に感じている事かと思います。

温暖化についてのまとめ映画

070807_An-Inconvenient-Truth.jpg

温暖化と言えば「二酸化炭素が増えて・・・北極の氷が融けて・・・気温が上がって・・・」と何の事かは分かっていると思います。

しかし、スケールがあまりにも大き過ぎて具体的に地球規模でどんな変化が起こっているのかは、正直・・知りません。

そして、今後どうなるのかも。

不都合な真実
http://www.futsugou.jp/main.html

 

地球温暖化の問題に熱心に取り組んできた元アメリカ副大統領アル・ゴアのスライド講演の様子を、アル・ゴアの生い立ちを辿ったフィルムを交えつつ構成したドキュメンタリー映画。過去の豊富な気象データや、温暖化の影響を受けて衝撃的に変化した自然のフィルムを数多く使いながら、この問題を直視しない政府の姿勢を批判し、人々が生活の中で環境を守る努力を続けることの重要さを訴えている。 ただし内容について、事実誤認の存在の指摘や、データからの推論を誇大化し「センセーショナリズムに走っている」等の批判がある。

不都合な真実 - Wikipedia

 

この映画を見たとき、「本当にこのままじゃ駄目になっちゃう><」と思って会う友人友人に勧めてきました。

まぁ個人の変化がすぐに結果に結びつくような話ではないのですけれどもね。

なぜ地球温暖化防止を最優先事項にすべきなのか?

070807_An-Inconvenient-Truth2.jpg

以下、本当の意味でのウェブログになってしまったので、興味のある方はポチポチとリンクを辿ってみて下さい。

当ブログで不都合な真実の記事を書こうと思い、情報を集めだしたら驚きの検索結果。

 

「アル・ゴアに不都合な真実」ビョルン・ロンボルグ

多くの影響力ある人たちが地球温暖化の存在さえ否定している国アメリカにおいて、ゴアがこうした流れに逆らっていくのはなかなか良いことです。ですが彼の終末論的な主張は多くが事実と著しく異なっています。しかし一番大きな誤りは、地球温暖化の問題を認識したからには、人類はそれに対して行動すべきである、道徳的要請があると主張しているところです。この意見は世間知らずで、不誠実にさえ思えます。

私達には簡単に解決出来るはずの地球上の問題が無数にあります。HIV、下痢、マラリアといった病気を予防すれば年間1500万人の命が救われます。世界の半分以上の人が栄養不足に苦しんでいます。8億人が基礎教育を欠いており、10億人が綺麗な水を得られずにいます。

こうした問題に直面しているのに、なぜ地球温暖化防止を最優先事項にすべきなのでしょう?

地球温暖化のすさまじい潜在的影響力を披露した後、ゴアは解決策を紹介します。2010年までに先進国が炭素排出量を30%削減することを目指す「京都議定書」に、世界中が賛成すべきだと。

しかし例え全ての国が京都議定書に署名したとしても、地球温暖化の進行は2100年の時点で6年分しか先延ばしに出来ないでしょう。そのために必要なコストは年間1500億ドルです。京都議定書があっても、カトリーナからニューオーリンズを救ってはいなかったでしょう。ただし堤防を改良して維持しておけば、それが出来たかもしれません。ゴアは1990年代に京都議定書の推進運動をしていましたが、お金のよりよい使い道は堤防を強化することだったはずなのです。

実際のところ、本当に問題とすべきなのはお金を賢く使うことなのです。京都議定書を用いても、地球温暖化で発展途上国が一番の被害を受けることに変わりはないでしょう。発展途上国はもともと温暖な気候で資源も少ないという、単純な理由があるからです。しかし発展途上国が逼迫している問題には、私達に容易に解決出来るはずのものがあります。国連の見積りによると年間に750億ドル、京都議定書を実行する半分の費用で、綺麗な飲料水、衛生な状態、基本的な健康管理システム、そして教育を、地球上の全ての人にもたらすことが出来るのです。これは最優先事項にすべきではないでしょうか?

先日のハリケーンでは、ハイチに数千人の死者をもたらしました。フロリダにではありません。ハイチは貧しく、基本的な予防措置さえ用意出来なかったからです。病気、飢餓、汚れた水と戦えば、すぐに数百万ドルの利益と、貧しい国での生産力向上がもたらされるでしょう。彼らは貧困のサイクルから抜け出せるようになるはずです。そして順に、地球温暖化にも耐えられるようになるでしょう。

映画のクライマックスでゴアはこう主張します。「今の世代は、なぜ京都議定書に専念しなかったのだと、次の世代から激しく非難されるだろう」と。おそらく次の世代は、「不都合な真実」に満ち溢れたこの世界において、ゴアはなぜ最も成果のないことに最もお金をかけようとしたのか、不思議に思うことでしょう。

はてな匿名ダイアリー | 「アル・ゴアに不都合な真実」

 

完全に否定されてますね。

さらに

 

750億ドルで途上国の問題が解決すると考えるのは楽観的すぎると思うが、京都議定書がバカげているのは間違いない。

池田信夫 blog

 

と、同調する意見も。

「バカげている」なんて言ってしまっていいのでしょうか?

温暖化対策そのものを否定しているのか!?

と色々調べて見ると・・・

 

(科学的根拠のない)数値目標を掲げる京都議定書は政策としてナンセンスであり、削減量の割り当てによってエネルギー産業を規制産業に引き戻す点できわめて有害です。

私は個人的には、Lomborgの意見にほとんど全面的に賛成です。地球温暖化という問題はおそらく存在するが、それほど優先順位の高いものではないし、それを防ぐコストは(効果に比べて)非常に高い。したがって数値目標は設けず、課税などの通常の経済政策で漸進的に解決すべきだと思います。(コメント欄より)

池田信夫 blog

 

と言う事でしたか。

なるほど確かに、費用対効果を含め根拠の無い数値目標は意味が無いというのも納得です。

しかしながら、人間(国)は目標が無ければ行動を起こさないのも事実かと。

・・・もしかして対策する必要が無いって言ってます!?

ビョルン・ロンボルグ氏の信憑性

「アル・ゴア氏の主張(データ)が事実と異なっており、世間知らずで、不誠実にさえ思えます。」とまで言っているのだから、今度は自分の発言の信憑性を疑われて然るべき。

ビョルン・ロンボルグ氏は不都合な真実を批判する際に

 


コペンハーゲンコンセンサス(ノーベル賞受賞者5名を含む経済学者達の集まり)と呼ばれるプロジェクトを通じて人類が直面している様々な問題について社会的な価値を比較した。

 

その結果、地球温暖化の問題はプライオリティの高くない問題だとしたようです。

さて、そこでコペンハーゲンコンセンサスというのはどんな会議なのだろう、と言うことで調べてみた方がいらっしゃいます。

 

なんとGuardianにLomborg氏が投稿した記事は自分自身が主宰して、自分がとりまとめた会議の結論を引用していたのだった。それにしてもGuardianでの彼の文面には「私が出した結論ですよ」とは一言も書かれていない。これは論説文の書き方としてはルール違反です。(この後コメント欄で少し言い過ぎた旨の事を言及)

サマリーで唯一明確に述べられているのは、優先課題としてあげられた点では決してなく「地球温暖化問題」が最下位になったと言う結論だった。

要するに会議を主催した目的は単に「地球温暖化問題にはカネを使うな」、この一言をいわんがためのものように思われる。Lonbergという人、相当うさんくさいものを感じる。

roadman2005の日記 | 「The Incovenient Truth」を巡る議論について

 

そんな会議だそうです。
そしてそこでの結論を他機関の意見の様に利用しているビョルン・ロンボルグ氏でした。

とはいえ、ビョルン・ロンボルグ氏の論法に些か疑問は残る物の、間違った事を言っている訳ではなさそうです。

再び池田信夫 blog

 

よくある論法で、「感染症対策も温暖化対策も必要だ」というわけです。残念ながら政策資源は有限なんだから、優先順位をつけないでばらまくわけには行かないんですよ。それ以上に、グローバルな問題への人々の関心が温暖化ばかりに向けられ、他に問題がないかのように錯覚されることが問題です。緊急性の高いのは、明らかに感染症であって温暖化ではない。

池田信夫 blog(コメント欄)

 

感染症・・・少ない費用でも対策をすることで年間1500万人の命が救えるという事で確かに緊急性が高いと言えるのでしょう。

温暖化の影響で「来年何千万人亡くなられます。」なんて事は現状考えにくいですものね。

しかし、温暖化の影響で感染症を媒介する昆虫の生息域が広がったり、はたまた絶滅したと思われたウイルスの感染が確認される、更には新種のウイルスも確認されている現実を無視しているようにしか思えないのですが?

それこそ目の前のニンジンをうまく食べようとして(ry

 

「読者に一定の経済学の知識を仮定していますが、現実にはそうでもないようですね」

 

とばっさり斬り捨てられそうなので、浅はかな私の意見はこのブログに留めておきましょう。

ちなみに温暖化対策のプライオリティを下げたところで

 

「直面する問題に対して、お金を各国が供出して優先順位に従って使う」という仕組みがそもそもできていないので、温暖化にコストをかけなければ、自動的に他に転用できるわけではないのです。

 

という問題もあるみたいですけどね。

この後コメント欄では「地球の恒常性維持機能について」「地球環境問題のシナリオは、企業にとって単に大きなビジネスチャンス」「バイオ燃料」等など議論は過熱していっています。

面白いので一読してみてはいかがでしょう?

ベストアンサーは?

各地で繰り広げられている論争を、態々自分のブログで纏めて見た訳ですが、私は

 

とはいって何も手を打たずに残りの資源を食い尽くすどんちゃん騒ぎを人類が続けていっていいと言う理由にはならない。私にも名案があるわけではなく、おそらく泥臭い交渉と妥協の末に焼け石に水の政策しか残らないと言うことも危惧される。おそらく経済の専門家にしてみれば経済原理で動かすことの出来ない問題で政治家の腕力を頼むような問題に首をつっこみたくはないと言う感想なのではと想像します。しかしこんな時にこそ人類が知恵を出すことが必要で、経済のエキスパートの力が必要とされており、池田信夫さんやLonborgのような専門家は冷笑的に批判するのではなく建設的な提言をして欲しいと切に思うのです。

roadman2005の日記 | 「The Incovenient Truth」を巡る議論について2

 

というroadmanさんの意見にすごく共感がもてます。

専門家は冷笑的に批判するのではなく建設的な提言をして欲しいものです。

知識が無い人にも理解できるように。

興味を持っている人が多いのは確かだと思いますが、果たして様々な角度から物事(温暖化)について考えられる人はどれ程いるでしょうか?

温暖化の映画を見せられたら温暖化の事に対して頭がいっぱいになるのは当然の事だと思いますし、心の豊かな人間ならば温暖化に対し「何かしないと」と思うのが素敵だと思います。

そんな気持ちを「バカげている」(と仰るのであれば)京都議定書に拘束されて、人々の「エコな気持ち」を数値目標達成の為に遣うのではなく、何かうまく人々の関心が向くような(バカげていない)方策を考えてもらいたいものです。

070807_environment2.jpg

他には

 

そもそも環境問題を人類に対する危機としか考えていないのは不快ですね。人類以外にも地球上に生命はたくさん(というより比べ物にならないほど多く)います。アル・ゴアさんもそのことに言及していませんが、少なくとも彼の地球温暖化の原因を取り除くという考え方は、全ての生物を救う事ができるものです。

 

という意見も好きです。

上記のように考えたらプライオリティは・・・高くなるのではないでしょうかね。

追記 2007/10/13

ゴア前米副大統領とIPCCにノーベル平和賞が送られることが決まりました。

 

ゴア氏を選んだ理由について「彼はおそらく、個人の力で世界中に最も気候変動への理解を広めた人物だろう」と述べ、IPCCについては「地球温暖化と人類の活動の因果関係を広く知らしめた」と評価した。

ロイター通信によると、ゴア氏は「非常に光栄だ。賞金は全額寄付する」と表明した。

ゴア前米副大統領とIPCCにノーベル平和賞 (1/2ページ) - MSN産経ニュース

 

これからも活動に期待しています。

Posted by ; poooooon 2007年08月22日 20:05

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